komoriku ~庭暮らし~

酷暑の暖地都市部、雑木と茶花系宿根草で持続可能&多品種超密植のお庭を探求する日々。

花の色

ミセス・ジョンレイン ハイブリッド・パーペチュアル オールドローズ
2019/07/07 ミセス・ジョンレイン

いつも花の咲くペースに追いつかない、きれいだな、って思ったときに書き留めたいけれども。

ばら色の薔薇を選ぶときは慎重だ。
自分の中で、ばら色でこそ、、と感じられる品種がいいのである。
自分の主観として、この薔薇はよくぞこの色で♪って思うものなので、ほかの人にとってはまた違う主観があるのだろうけど。

二番花が揃って咲いた、ミセス・ジョンレイン。
ハイブリッド・パーペチュアルの中でも繰り返し咲く性質が強いこと、枝がしなやかでとげが少ないこと、そんなことを勘案して、人様の目に触れるエントランスにと選んだ。
東向きではあるが、南の柵に北向きに結わえてあって、朝のほかはさほど日当たりはよくない場所。(春、春分を過ぎてもなかなか朝日が廻ってこず、気をもんだ。)

スペック重視で選んだ薔薇だけど、一番花が咲いたとき、そのばら色の愛らしさにうっとりしてしまった。
どちらかといえば地味なばらの多い我が家の中で、これこそが薔薇、っていいたくなるよな花。。
あぁ、どうしてこう、その姿と色が響きあうのだろう。
名花と呼ばれるものたちには、「ああ、そうだよね」って言いたくなるよな、体と心がひとつであるような一体感がある。
それから、ミセス・ジョンレインというように、「~夫人」というネーミング、人に捧げられた薔薇っていうのはやはり美しい。
今年はフラウ・カール・ドルシュキも植えたのが、あの花は日本では「不二」と呼ばれたぐらい、ほかにはない白薔薇である。あの花も「ドルシュキ夫人」だ。

「~夫人」という呼び方は今では時代遅れだろうけど、古き良き時代の最高の称号なのである。