春巡りて
先の日曜、ふとみるとアオダモの花芽がほころんで、むっくりとした蕾の塊が顔を覗かせていた。
ずいぶん今年は早いな、去年の今頃はまだ蕾固しだったはず。。
アオダモの花芽って、とうてい膨らみそうにないよな、固く締まった姿で春先までじっとしているのに、膨らむときは一気で、あれっと思う間もないほどだ。
全くもって地味な木ではあるが、この様子を眺めるだけでもご馳走である。
前に植木屋さんが来た時に「アオダモあるんやね」ってうれしそうに仰ってくださって、ちょこっとこそばゆかった。
そのような、言葉で表すにはむつかしい魅力のある木なのだ。
これがこの後一気に伸びて白い羽箒のような花になるのだ。
うちのアオダモは株立ちなのだけれど、よく見ると二本立ちで、いつも手前半分が先に開花し、後ろ半分が後から開花する。(まぁ、二度楽しめる、ということにしておきたい。)
アオダモの花は毎年じゃんじゃん咲いたりはしない、というのをネットで見かけるのだけれど、そうなのかなー。
去年は三年目でしっかり根付いたのかいっぱい咲いて、でも今年も結構な蕾がついているんだけどな。
機嫌よく育ってくれてうれしいなー。
近ごろは四季が訪れるのも当たり前とは言えないよな気候だから、無事に春が巡って蕾がほころぶ、それが本当にうれしいよ。
あ、時計が鳴って、春分がやってきた。