星を見る人
三年目も綺麗に咲いた、スターゲイザー。
オリエンタルリリーの中では古い品種だと思うが、藪に植えても真っすぐ育ってくれる。(先日の大雨で支柱を立てたが、基本は自立してくれる。)
スターゲイザーとは「天文学者」というような意味だそうで、受け咲きの特徴からのネーミングらしい。
それも梅雨時には気の毒な気もするが、健気に咲いている。
手がかからないので普段余り気に留めずにいるのだが、花が少なくなり、一方では梅雨で潤った緑が生き生きしだした中にあると、素晴らしいフォーカル・ポイントに。
私の好きな小さな杜を引き立ててくれるのだ。
背景に株立ちのアオダモと、オーレアの柏葉アジサイ『リトル・ハーモニー』、
向かって左はハウチワカエデ、右には今年植えた常緑樹、イジュ。大好きな葉っぱたちだ。
リトル・ハーモニーは花期以外もその特徴的な黄金葉が、緑に覆われた庭の中では貴重な存在だ。
手前には、ハイブリッド・ルゴサ『ベイシーズ・パープルローズ』や『ブラッシュ・ノワゼット』といったお気に入りの庭薔薇や、葉ものではサルビア・レウカンサ、気の早いミスカンサス『パープル・フォール』の穂といった、葉っぱだけでも十分に幸せなものたちが並ぶ。
記事を放置している間に梅雨も明けて、今はもうスターゲイザーは跡形もなく、
お庭はさらに草迷宮と化しているが、夏の庭の茫々とした姿、それもまた良しなのだ。