夏の花を入れる日々
近くのホームセンターで春にいろいろの新苗が売られていた。
中にロサ・キネンシス・ビリディフローラ(グリーンローズ)もあって、
このあたりの人でこのようなものを買う人っているのかなぁ、と思った。
うちに、一重の小さな赤い花の咲く、『アイ・オープナー』という薔薇があり、何かを合わせたいなと思ったとき、この薔薇が浮かんだ。
案の定、そのホームセンターでは売れ残っていて難なく手に入れることができたのである。
それから苗の成長を見込んで、蕾がついては敵蕾をしていたのだが、この薔薇は、とにかく次々と蕾を上げるので、うかうかするとそれも追いつかない。
結局途中で根負けして、そろそろ樹も育ってきたのをいいことに花を咲かせた。
何しろ額がそのまま花になったようなものなので、地味な花なのであるが・・・
花の少ない夏にはありがたい上、切っていけると素晴らしく生きる。
この籠は古道具市で見かけたもので、もっと見栄えのする籠などあるだろうが、
私の中では、勝手がよく、また花が生きる素晴らしい籠なのである。
ロサ・キネンシス・ビリディフローラの良さがしみじみと思われる。
槿『祇園守』もようやく切ってもいいかな、というような枝ができたので鋏を入れる。
ロサ・キネンシス・ビリディフローラはたいそう花持ちがよいけれど、
槿はさっさと花もしぼむ、だけどまぁ、花を手向けるというのはこのようなことだ。
センノウの類は、庭でも割に越年するのだが、草茫々の庭であるので、
途中新芽を虫にかじられたりして、花が咲くのがすっかり遅くなったりする。
開きかけの桔梗が咲いたかと思えば、センノウがしぼんでいたりと、
まぁ、家の花らしき自由度であるのだが。。