komoriku ~庭暮らし~

酷暑の暖地都市部、雑木と茶花系宿根草で持続可能&多品種超密植のお庭を探求する日々。

夏祭りへの

木槿 白祇園守 茶花 庭ブログ
2019/07/10 木槿『白祇園守』

ひとつのことを考え始めるとなかなか止まらず、日が経ってしまう。
七夕も過ぎ、いつの間にか夏祭りの季節へと移り変わっている。『白祇園守』開花。
八坂さんの花ということで、京都ではこの季節、こと珍重される由。

木槿は成長が早いので、はじめは植えまいと思っていたのだが、
やはり花の少ない夏に何か・・・と思ってしまう。
一日花というのも涼しいものだ。暑い夏に日持ちする花などね、、
考えてみれば、成長が早いというのも、一日だけ楽しむ花を採る身としてはありがたい。
次々と大きな花を咲かせてくれる木槿は、確かに夏の茶花の代表である。

それにしても、木槿にしても、同じく冬の茶花の代表、椿にしても、言っては何だが樹木としてはあまり愛想がない。
なのに、一輪挿すといかにも花が生かされるのが不思議である、「切って」了うのにね。。

狭い庭であるからして、植えるからには品種の厳選を!と、去年全力で検討の結果選んだ『白祇園守』。
そういうとき、茶花の古典的な品種というのは実によくできた存在なのだ。
日本人の引き算思考がよく表れていて、どうしてもひとつだけ、という希望に叶う何かがある。珍しい色でもなく、完全な整形花でもないが、ほかにはない、何か理想のような姿があるのだ。
(それが何かを説明するのは、『美』とは何かを説明するように困難であるのだが。。)

それにしても、そういうものに限って見つけ難く、取り寄せるとびっくりするほど小さな苗だった。(それでもその年咲いたのはさすが木槿である。)

今年もそれほど大きくはないが、でも、いくらかは花も採れるであろう。